【感想】Season1-9 Solitary (孤独の人)

あらすじ

前話で旅に出たサイードは、海岸沿いを単独で探索中、謎の海中ケーブルを発見。片方は海に、もう片方はジャングルの奥へと続いていた。追っていくうちに罠にかかり、気を失ったサイードが目を覚ますと、そこは見知らぬ女性のアジトだった。

その女性はフランス人のダニエル・ルソー。サイードを「仲間(Alex)を奪った者」と疑い、電流ショックで拷問する。彼女は16年前にこの島に遭難し、仲間は“何か”に殺されたと語る。ルソーは“他の者たち(The Others)”という謎の存在の話をし、島に住み着く“ささやく声”について言及。

一方、キャンプではハーリーが皆を癒すためにゴルフ場を勝手に開設。サバイバル生活の中で、笑顔と団結を取り戻す。

サイードはルソーの隙を突いて脱出。地図や書類を持ち帰りながらも、彼女の孤独や過去に触れ、複雑な想いを抱く。

再発見ポイント

◆ 初登場キャラ:ダニエル・ルソー

ルソーの登場で物語は一気にSF&サスペンスの領域へ。
「彼らはささやくの」など意味深なセリフが満載で、LOSTの世界観が急拡大する重要回。

サイードの過去とナディアの存在

拷問者でありながら、かつて愛した女性を逃がしたサイードの苦悩と矛盾
「この人生で会えなければ、次の人生で——」というナディアの言葉が切ない…。

◆ ケーブルと“アレックス”

海底ケーブルの先に何があるのか?
そして「アレックスはどこ?」と繰り返し叫ぶルソー。
この段階ではアレックス=男性と思わせておいて、後の「実は娘」という伏線にもニヤリ。

◆ゴルフ回なのに名エピソード

LOSTなのに、なぜかゴルフ
でもこれが不思議と良いアクセントになっていて、サイードの暗い展開とのコントラスト演出が効いている!

この回の感想

物語の方向性が「島の生存者たちのドラマ」から、「島そのものの謎」へとシフトする分岐点の回。
ルソーの狂気と孤独がリアルで、島に閉じ込められた人間の精神状態をよく描いている。

個人的には、

「そんな化け物なんていないわ」→出てくる轟音
このやり取りが最高にゾクッとしました(笑)

あと、拷問シーンがリアルでかなりシビアなのに、ハーリーのゴルフ場でちゃんと中和されているのがLOSTらしい絶妙バランス。
サイードの「良心」と「罪」の揺れ動きも見どころです。

まとめの一句

本編と
ゴルフのギャップが
良い感じ

Lostfun