【感想】Season1-8 Confidence Man (手紙)

あらすじ

島で起きた“ある事件”をきっかけに、サバイバルから人間の本性がむき出しになる局面へ
呼吸困難に陥ったシャノンのため、ジャックたちは「サイードのフレア信号の後に殴った犯人=ソーヤーが吸入器を隠している」と睨む。

ジャックは強行的に詰め寄るが、ソーヤーは一言も口を割らない。
そして始まる、ケイトへの“取引”と“接近”
さらにはサイードによる、戦場仕込みの本格拷問まで──!

ソーヤーとは一体何者なのか?
その過去が明らかになるとき、ケイトは驚くべき真実を知ることに。

再発見ポイント

◆ タイトル「Confidence Man」の意味

「詐欺師」「信用を操る男」──まさに今回の主役・ソーヤーのこと。
島での挑発的な態度と、過去に人を騙し続けた人生。
でもそれは、過去に騙された“少年”が、自分を守るために作った仮面だったという事実が後から刺さる。

ソーヤーの“手紙”の真実

ケイトが読んだあの手紙、実はソーヤーが自分の加害者に宛てたものではなく、自分自身に宛てた“過去への呪詛”だった。

「自分を壊したやつと同じ人間になってしまった」
という苦しさが滲み出ていて、ただの悪人とは言い切れなくなる^^;

◆ サイード、禁忌を破る

拷問を禁じていたはずのサイードが、自らそれを破る展開。
それだけ**「仲間を救いたい」という想いが強かった**のと同時に、
この島が「理性を試される場所」であることが明確になる回でもある。

「We’re not savages. Not yet.」
ジャックのこのセリフ、今後の展開の前フリに思えて震える。

◆ケイトの中で揺れる“正義”と“情”

ソーヤーに詰め寄りながらも、どこかで彼の本質に気づき始めるケイト。
「悪いやつなのに、なぜか気になってしまう」という感情がうまく描かれていて、
この回からソーヤー×ケイトの複雑な関係性が始まっていく。

この回の感想

この回、LOSTという作品が“人間ドラマ”であることを強く印象づけるエピソードでした。
洞窟や信号よりも、人間同士の衝突と心の奥にある傷のほうが危険であることが描かれていて、静かながら張り詰めた緊張感がすごい。

そしてラスト──
ケイトがソーヤーの手紙の秘密を知ったあとの「表情」と、
ソーヤーが見せたほんの一瞬の“素顔”。

この回のソーヤー、嫌いになれない。

まとめの一句

ソーヤーは
意外と良い奴
だから好き

Lostfun