あらすじ
水源のある洞窟を拠点にすべきか、それとも海辺に留まるべきか──
生存者たちの間で“住む場所”をめぐる分断が起こりはじめる。
一方、韓国人夫婦のサンとジンの間にも大きな秘密が…。
ジンが突如マイケルに襲いかかり、手錠で拘束されてしまう。
その裏で、誰にも明かしていなかったサンの「ある能力」が明らかに──!
過去のフラッシュバックでは、ジンがサンの父に雇われたことで変わっていく様子や、
サンが密かに“脱出”を計画していた事実が描かれる。
再発見ポイント
◆ サン、ついに英語を喋る
この衝撃。しかも最初の言葉が
「I need to talk to you(話があるの)」
という真剣なトーン。視聴者もマイケルと同じく「えっ喋れたの⁉︎」と絶句する回。
ここから彼女の“もう一人の自分”が見えてくるのが面白い。
◆ “アダムとイヴ”の正体は最終回に
島での混乱、幻覚、空の棺桶…。
普ジャックとケイトが見つけた洞窟の遺体。
1体は男性、もう1体は女性で、手には黒と白の石。ロックが“アダムとイヴ”と名付けるのだが…。
これはシリーズ終盤まで語られない伏線のひとつであり、初見では「なにこれ?」、再見では「ここだったのか!」の典型的パターン(^ ^)
◆ チャーリーとロックの“交換”
チャーリーがこっそりドラッグを使おうとしたところ、ロックに見抜かれて説得される。
「薬が欲しいなら、自分から捨てろ」
チャーリーが葛藤の末にドラッグを差し出すと──
ロックは「見上げてみろ」と一言。そこには、チャーリーの“なくしたはずのギター”が。
この流れ、まるでファンタジー。「希望は捨てたときに戻ってくる」というロックの信念が光る名シーン。
◆LOSTならではの“幻影”の使い方
死んだはずの父が現れる/消える/現れる……。
幻覚とも幽霊ともつかない不気味さに加えて、ジャックだけが見える演出。
ここで初めて、「この島、やっぱ何かおかしい」って確信に変わった人、多いはずです。
この回の感想
このエピソードから、ジャックがただの医者ではなく「島に何かを期待されている人物」だと感じ始めます。
このエピソード、なんとゲストキャストゼロ回という超少人数構成ながら、
サン&ジンの関係性、拠点の分裂、チャーリーの依存との闘い…と、LOSTらしいドラマがぎゅっと詰まった内容。
特にラスト、ジャックは洞窟の火を見つめ、ケイトは浜辺の炎を見つめる──
この“2つのキャンプ”の映像対比が、これからの人間関係や価値観の分断を暗示しているようで最高にシビれる演出。
あと、ジンが花を渡す回想シーンでちょっと泣いたのは内緒です( ; ; )
まとめの一句
マイケルは
Lostfun
つくづく運が
ない男