あらすじ
生存者たちの間で、水の不足が深刻になり始めた6日目。
そんな中、ジャックは海岸で溺れる声を聞き、飛び込んで救助に向かうが──助けたのは助けに入ったブーンだけ。
結局、女性・ジョアンナは溺死してしまう。
そのショックの中、ジャックの前に“死んだはずの父親・クリスチャン”の姿が現れる。
スーツ姿でジャングルの奥からこちらを見つめる彼の幻影を追い、ジャックはついに水源と棺桶を見つけることに…。
再発見ポイント
◆ タイトル「White Rabbit」はアリスのウサギ
『不思議の国のアリス』でアリスを導く“白うさぎ”がモチーフ。
父の幻影は、ジャックを「自分の過去」「島の真実」へと導く存在。
しかも、最初のフラッシュバックが“子供時代のジャック”から始まるという演出。
まさに、アリスが“穴”に落ちていくあの感覚…LOSTってこういう文学的演出が本当にうまい^^;
◆ ジャックの“選ばれし者感”、ここに爆誕
島での混乱、幻覚、空の棺桶…。
普通だったらメンタル崩壊しそうなところ、ロックが現れて言うのです。
「君には選ばれる理由がある」
このセリフ、後の展開を知っているとめちゃくちゃ重みあります。
しかもジャックは最終的にみんなを前にこう言います:
「一緒に生きなきゃ、死ぬだけだ(If we can’t live together, we’re going to die alone.)」
もう、リーダー覚醒回ですねこれは(^ ^)
◆ 回想で描かれる、父と子のすれ違い
少年時代のジャックが、友達をかばって殴られる→父・クリスチャンに怒られる流れは切ないの極み。
「ヒーローになるな」って言われてきた少年が、今やみんなを導こうとしているんです。
過去がそのまま現在の行動に繋がっている構成が見事。
◆LOSTならではの“幻影”の使い方
死んだはずの父が現れる/消える/現れる……。
幻覚とも幽霊ともつかない不気味さに加えて、ジャックだけが見える演出。
ここで初めて、「この島、やっぱ何かおかしい」って確信に変わった人、多いはずです。
この回の感想
このエピソードから、ジャックがただの医者ではなく「島に何かを期待されている人物」だと感じ始めます。
初めての「子供時代の回想」、棺桶の空っぽ演出、水源の発見、ロックの意味深発言…
どれも伏線がぎっしりで、まさに“LOSTっぽい”回のはじまり。
そして最後の名言──
「一緒に生きなきゃ、死ぬだけだ。」
この台詞があったから、ジャックは最後までぶれなかったのかもしれません。
まとめの一句
ブーンって
Lostfun
何だかずっと
空回り