あらすじ
今夜の主役はソーヤー。
島ではなぜか一匹のイノシシに執拗に襲われる日々が始まるが、その裏では彼の心の中に長年刺さったままの「過去の呪い」との対峙が進んでいく。
フラッシュバックでは、ソーヤーが両親を破滅させた詐欺師“本物のソーヤー”を殺しにオーストラリアへ向かった過去が明かされる。
しかし、復讐の引き金を引いた瞬間、彼は騙されていたことに気づく──。
一方、島ではイノシシがソーヤーの持ち物だけを荒らして回るという謎の現象が発生。
“自分だけが狙われている”と信じるソーヤーは、やがて耳元でささやかれる声を聞く──
「It’ll come back around(報いは巡ってくる)」。
これはただのイノシシ狩りじゃない。
彼にとっての“罪と赦し”の旅だった。
再発見ポイント
◆ 「It’ll come back around」の重み
このセリフ、実は過去に殺してしまった“間違った相手”ダケットの最期の言葉。
その声が今、島のジャングルで聞こえてくるという演出に…もうゾッとする(^^;;
◆ ソーヤーとケイトの「I never」ゲームが秀逸
“私は人を殺したことがない”──
お互いが飲んだ瞬間、ただの遊びが一転、過去の影と心の傷が浮き彫りに。
でもこのシーン、会話のテンポも絶妙で、めちゃくちゃ好きです。
◆ジャックの父とのつながりが明かされる瞬間
ラスト、ジャックが何気なく言った「レッドソックスファンと同じ…」が、
ソーヤーにとっては父との秘密の合図みたいになっていて、
一気に「この島の人間関係、深すぎる…」と震えました。
この回の感想
ソーヤー回は、やっぱりしっかりエモい。イノシシを追ってるだけなのに、心の奥を引っかきまわされる感じ。
ケイトとの「I never」は、冗談っぽく始まったのに、ふたりのトラウマがにじみ出てくる演出が見事。最後に“共犯者感”が生まれたのもよかった。
ロックの“信じること”にまつわる話も地味に良い。LOSTって本当に「科学と信仰」のテーマをさりげなく散りばめてくる。
この回のタイトル「Outlaws(ならず者たち)」は、ソーヤーだけじゃなく、誰もが何かから逃げていることを示している気がします。
でもこの島では、逃げ切ることはできない。
報いは、巡ってくる──。
まとめの一句
何度観ても
Lostfun
可哀想すぎる
シュリンプ屋