【感想】Season1-16 Outlaws (最期の言葉)

あらすじ

今夜の主役はソーヤー。
島ではなぜか一匹のイノシシに執拗に襲われる日々が始まるが、その裏では彼の心の中に長年刺さったままの「過去の呪い」との対峙が進んでいく。

フラッシュバックでは、ソーヤーが両親を破滅させた詐欺師“本物のソーヤー”を殺しにオーストラリアへ向かった過去が明かされる。
しかし、復讐の引き金を引いた瞬間、彼は騙されていたことに気づく──。

一方、島ではイノシシがソーヤーの持ち物だけを荒らして回るという謎の現象が発生。
“自分だけが狙われている”と信じるソーヤーは、やがて耳元でささやかれる声を聞く──
「It’ll come back around(報いは巡ってくる)」

これはただのイノシシ狩りじゃない。
彼にとっての“罪と赦し”の旅だった。

再発見ポイント

◆ 「It’ll come back around」の重み

このセリフ、実は過去に殺してしまった“間違った相手”ダケットの最期の言葉。
その声が今、島のジャングルで聞こえてくるという演出に…もうゾッとする(^^;;

ソーヤーとケイトの「I never」ゲームが秀逸

“私は人を殺したことがない”──
お互いが飲んだ瞬間、ただの遊びが一転、過去の影と心の傷が浮き彫りに
でもこのシーン、会話のテンポも絶妙で、めちゃくちゃ好きです。

◆ジャックの父とのつながりが明かされる瞬間

ラスト、ジャックが何気なく言った「レッドソックスファンと同じ…」が、
ソーヤーにとっては父との秘密の合図みたいになっていて、
一気に「この島の人間関係、深すぎる…」と震えました。

この回の感想

ソーヤー回は、やっぱりしっかりエモい。イノシシを追ってるだけなのに、心の奥を引っかきまわされる感じ。

ケイトとの「I never」は、冗談っぽく始まったのに、ふたりのトラウマがにじみ出てくる演出が見事。最後に“共犯者感”が生まれたのもよかった。

ロックの“信じること”にまつわる話も地味に良い。LOSTって本当に「科学と信仰」のテーマをさりげなく散りばめてくる。

この回のタイトル「Outlaws(ならず者たち)」は、ソーヤーだけじゃなく、誰もが何かから逃げていることを示している気がします。
でもこの島では、逃げ切ることはできない。
報いは、巡ってくる──。

まとめの一句

何度観ても
可哀想すぎる
シュリンプ屋

Lostfun