【感想】Season1-13 Hearts and Minds (絆)

あらすじ

今回はブーンとシャノンの複雑な関係、そしてロックの“教育的すぎる”試練が主軸のエピソード。

島での暮らしが始まって3週間以上。
ブーンはロックと共に秘密裏に“ハッチ”を掘り続けているが、シャノンのことが気になって集中できない。
ついにはロックに「彼女に真実を話す」と言い出すが、ロックはまさかの不意打ちで彼を気絶させ、ジャングルの木に縛りつける

一方その頃、サイードは「コンパスがずれている」と主張し、島の磁場に関する違和感が浮かび上がる。
ハーリーは空腹の限界から、言葉の通じないジンに無理やり「釣り」を習おうと悪戦苦闘──。

そんな中、ブーンは幻覚の中でシャノンが“モンスター”に襲われ、自分の腕の中で死んでいくという凄惨なビジョンを見る…。
だが、それはロックが意図的に見せた幻覚(ハルシノジェン)だった。

再発見ポイント

◆ ロックの“極端なスパルタ指導”が炸裂

ロックはこの辺りから頭がぶっ飛んできた印象。「ブーンに執着を断ち切らせるため」とはいえ、幻覚を見せてトラウマを植え付けるってやり方、怖すぎる。でもなぜか謎の説得力があるのがロックの魅力でもあるんですよね。

シャノンとブーンの過去がついに明かされる

「義理の兄妹」だと思っていた2人。
でも実は過去に…っていう展開、当時は衝撃でした。
この関係性が“重くて軽くて、でも切ない”のがまたLOSTらしい。

◆幻覚=真実?

幻だったとはいえ、シャノンがモンスターに殺されて「ホッとした」と語るブーンの告白は、彼の内面の変化を象徴する重要な一言。
この経験が、彼を「単なるお坊ちゃま」から少しずつ“島の住人”に変えていきます。

この回の感想

この回はテーマも展開も濃厚なのに、笑いと切なさのバランスが絶妙で、とっても観やすい良回だと思います(^ ^)

ロックの「もう帰っていいよ(幻覚の旅へ)」というセリフは、怖すぎるのに妙に説得力があって、まさに名言(笑)。一方で、ブーンが“愛”だと思っていたものが、実は“依存”だったと気づく瞬間には、少し胸が締めつけられるような切なさもありました。

そんな中、ハーリーとジンの不思議な友情(?)は最高にほっこり。言葉が通じなくても、魚を通じて心がつながる感じがじわっときます(^ ^)
そして、サンとケイトが「英語が話せることは秘密にしてる」と交わす会話は、何気ないけど静かな緊張感が漂っていて印象的でした。

エピソードタイトルの「Hearts and Minds(心と頭)」も、まさにブーンの感情と理性の葛藤を表していて秀逸。ストレートなようで深みがあって、LOSTらしいセンスが光っていました。

まとめの一句

過保護って
良くないなって
学ぶ回

Lostfun